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憲法学と統治機構

2009年8月14日 10:49 :

        総選挙の公示日が迫ってきた。民主党のマニフェストには実現すべき政策に加え、政策決定の一元化など政権運営を従来の官僚主導から抜本的に変えることが盛り込まれている。現在の内閣の形は、明治憲法の「天皇が決めた大臣を天皇の官僚が支える」形のままで、政権党は内閣の外に置かれている。現行憲法は国民主権の下の議院内閣制。現行憲法下の内閣のあるべき姿は「国民が選挙で多数議席を与えた政党が政権党として自らの党首を総理にし、政権党の責任で内閣を運営する」ものでなくてはならない。これを実現するのが民主党のマニフェスト。

    これまで憲法学者は憲法解釈が中心で、「国の統治機構」のあるべき姿について考察が不十分であった。国の統治機構についての議論は憲法学というよりも政治学者の分野。しかしこれまでは憲法学者が統治機構の議論まで独占してきたため、統治機構についての考察が不十分なままにおかれてきた。政治学者の奮起を促したい。