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財政出動

2009年12月13日 12:26 :

  財政出動と財政規律について考えている。私もデフレスパイラルに陥らないために財政の役割は重要と考えている。しかし問題はその内容だ。需給ギャップを乗数効果の小さい公共事業で埋めるという従来のやり方では巨額の財政支出を必要とし、「知恵」がない。財政支出の何倍、何十倍の需要を生み出す「知恵」が必要。さらには財政出動でなく規制などの社会ルールを変えることで大きな需要を生み出す政策があるはずだ。

 先日小宮山宏前東大総長のお宅に視察で出かけた。小宮山邸はソーラ発電、二重ガラス、ヒートポンプなどによるエコ住宅。小宮山先生は個人住宅とオフィスの冷暖房を全てヒートポンプに換え、暮らしの分野の省エネ化で温室効果ガスを10%程度削減できると試算されている。 ヒートポンプは動力で気体を圧縮膨張させることにより熱をくみ上げる「カルノーサイクル」という原理を実用化したもの。私も学生時代に「熱力学」で教わった覚えがある。

 生産部門の省エネ化は世界でも最も進んでいるため、これ以上の省エネ化には抵抗が大きい。しかし暮らしの分野についてはエコ住宅やエコオフィスへの支援などを組み合わせてうまく運べば環境政策としても大きな効果が望め、経済政策としても需要増大の有力な柱となりうるはずだ。